ARTとEAT 食にまつわる美術のはなし

2019年1月 2日 ~ 2019年3月17日 笠間日動美術館 企画展示館

高橋由一の鯛、佐竹徳のりんご、どちらも食べ物を描いた作品ですが、どちらがより"おいしそう"でしょうか。この二人が描いた食べ物の差は、その時代背景に由来します。由一が描いたのは単なる物質としての魚ではなく、食の文化そのものでした。一方の佐竹は、セザンヌに傾倒し、空間に存在する物質としてりんごを把握していました。また、山下りんの《機密ノ晩餐》(最後の晩餐)は、パンと葡萄酒の食卓を囲むキリストと使徒を描いた作品ですが、聖書を紐解けば、このパンと葡萄酒はただの食べ物ではなく、キリストの肉体を意味することが分かります。このように本展では、「食」を描いた作品のイメージの意味を探ります。
企画展示館一階では「食」や、その周縁にまつわる絵画を、二階では北大路魯山人を中心に、「食」を彩る器を展示致します。

高橋由一「鯛図」

開催日時 2019年1月 2日2019年3月17日
09:30 ~ 17:00
会場 笠間市笠間978-4
関連URL http://www.nichido-museum.or.jp/
料金 大人1000円、65歳以上800円、大学・高校生700円、中学・小学生 無料
備考

毎週月曜日(但し1月14日、2月11日は開館、1月15日、2月12日は休館)

情報更新 2018年12月 8日 (URL)

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