茅葺き民家を追い求めて 向井潤吉展

向井潤吉（1901‐1995）は自然の豊饒さに魅せられ、日本民家、そして風土を、半生かけて取材し描き続けました。その真摯な作品は、観るもに自然の尊さ、風物の美しさを教えてくれます。
向井は昭和初期より、 世田谷区にアトリエを構え、制作拠点としました。戦後の高度経済成長の中、失われゆく風景の記録をライフワークと決め、茅葺き民家をモチーフに求め日本全国を訪ねます。
1995年に93歳で亡くなるまで、日本の原風景を描き続けした。自然に寄り添った人々の暮らしを描き留めた作品は、郷愁と輝きにあふれ、情緒豊かな色彩で表現されています。
この度は 、世田谷美術館のご協力を得 、茅葺き民家に焦点をあてた油彩画約60点、水彩画約30点により 向井潤吉の画業を紹介いたします 。

同時開催 「写真・俳句書で綴る日本の原風景 おまえ百で、わしゃ九十」パレット館 4階
茨城県においてそれぞの分野で活躍する、写真家 ・柳下征史、俳人・今瀬剛一、書家 ・川又南岳。
本展では "原風景の中人間一生"を写真、俳句書コラボレーションで表現します。