坂 茂 建築の考え方と作り方

2013年3月 2日 ~ 2013年5月12日 水戸芸術館現代美術ギャラリー+水戸芸術館敷地内

建築家・坂茂の創作と活動を包括的に紹介する
日本で初めての大規模個展

 本展では、紙管をはじめとする様々な材料や構法を用いることで、住宅から公共施設、そして災害支援に至るまで、多くのプロジェクトを世界各地で進行させる建築家、坂 茂(ばん・しげる)の活動の全貌を紹介します。坂の作品の特徴は、我々が普段、気にもかけずに見過ごしがちなものの中に建築の材料として特性を見出し、それを建築作品として実用化するところにあります。坂はそのキャリアの早い段階から、これらの材料を用いつつ優れたデザインで解決する建築家として、独自の建築手法を展開してきました。例えば、80年代に再生紙でできた「紙管」に着目した坂は、多くの研究と開発を経て「紙の家」や「ハノーバー国際博覧会日本館」を実現させた一方、安価でどこでも入手できるという利点を活かして、「紙のログハウス」「避難所用簡易間仕切り」といった災害支援へと発展させました。また、海上輸送コンテナを利用した「ノマディック・ミュージアム」や、それを多層化させて実現した「コンテナ多層仮設住宅(宮城県女川町)」、街角で見かけた中国製の帽子にヒントを得た「ポンピドゥーセンター・メス」など、その活動は幅広く、国際的に高い評価を受けています。
 本展では、坂の初期作品から代表作「ポンピドゥーセンター・メス」、および進行中のプロジェクトに至るまで、坂茂の仕事を写真、映像、模型、立体展示で辿ります。日本初の試みとなった3階建てのコンテナ仮設住宅の実物大モックアップ(一世帯)を屋外に展示し、坂茂の活動の全貌を俯瞰できる構成を予定しています。

主催者・アーティスト 坂 茂
開催日時 2013年3月 2日2013年5月12日
09:30 ~ 18:00
会場 水戸市五軒町1-6-8
関連URL http://arttowermito.or.jp/gallery/gallery02.html?id=342
料金 一般800円、前売・団体(20名以上)600円 、中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
備考 休館日:月曜日 ※ただし2013年4月29日、5月6日(月・祝)は開館、翌4月30日、5月7日(火)は休館

情報更新 2012年12月21日 (URL)

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