「今村源 遅れるものの行方」展
2023年11月 3日 ~ 2024年1月28日 水戸芸術館現代美術ギャラリー、エントランスホール
今村源は、普段、気にも留めないありふれたものに、少しの隙間を加える、あるいは天地を入れ替えたり裏返したりすることで、ユーモラスな造形でありつつも、その軽く透明感のあるイメージから一転、日常と表裏一体にある深遠な世界を観る人に想起させる作風で広く知られています。ボール紙、発泡スチロール、石膏、針金やビニールなど、およそ彫刻らしからぬ軽い素材で、浮遊感溢れる「彫刻」を制作してきた今村の作品の根源には、彼が関心を寄せる森の地下に菌糸を張り巡らし、ときおり地上に姿を顕すキノコの世界があります。人間には見えない世界で、しかし確実に世界と共生し、世界を支えている菌類へと向けられた今村の思索は、私(個)を超えて連綿と続く生命の営みへと広がっていきました。本展は、1980年代前半より京都を拠点に制作活動をスタートさせ、いずれにも寄らない独自の哲学的作風で早くから注目を集めてきた現代美術家・今村源の10年ぶりとなる美術館の個展となります。
主催者・アーティスト | 今村源 |
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開催日時 | 2023年11月 3日 ~ 2024年1月28日 10:00 ~ 18:00 |
会場 | 水戸市五軒町1-6-8 |
関連URL | https://www.arttowermito.or.jp/gallery/lineup/article_5251.html |
料金 | 一般900円、団体(20名以上)700円 |
備考 | 入場:17:30まで |
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