孤高の画家 熊谷守一と朝井閑右衛門

2015年10月 1日 ~ 2015年12月 6日 笠間日動美術館 企画展示館

時に流浪の生活に身を置きながら描くことの本質を見つめ、独自の世界を構築した熊谷守一と朝井閑右衛門。
熊谷は、明治37年に東京美術学校を首席で卒業し、画家としての将来を期待されながらも、家庭の事情で画業に専念できない時期もあり、還暦を間際に控える時期まで特別な注目を集めることはありませんでした。しかし、58歳から本格的にはじめた日本画を転機として、彼の画面には極端なまでの簡略化が行われ、次第に「守一様式」と呼ばれる平面で明快な表現を確立していきます。
一方、昭和11年の文部省美術展覧会において500号の大作《丘の上》で文部大臣賞を受賞し、若くして一躍時の人となった朝井は、気に入ったモチーフを徹底的に追求する傾向があり、幾度となく繰り返される試行錯誤によって生み出された作品の数々は、詩人の草野心平が「絵具を耕した」と評したように、時を経るにつれて、色彩にあふれた厚塗りの「閑右衛門様式」として完成していきました。
この度は天童市美術館、横須賀美術館にご協力いただき、孤高の画家と謳われるこの二人の画家の作品を一堂に会しご紹介します。

画像:熊谷守一「金峯山」1956年

■会期中のイベント
● 学芸員によるギャラリートーク 
10月17日(土)、11月21日(土)14:00~
● 1日画家体験「ヴァン・ゴッホ」
11月7日(土)10:00~15:00(1時間の昼休憩を挟む)
定員:30名(要予約)
● 天満敦子ヴァイオリンコンサート
11月11日(水)18:00~
定員:30名
● 水彩・パステル基礎講座
10月10日(土)「萬里荘秋景」 
11月14日(土)「人物モデルを描く」
12月5日(土)「詩画を描く」
各日10:00~15:00(1時間の昼休憩を挟む)定員:30名(要予約)

開催日時 2015年10月 1日2015年12月 6日
09:30 ~ 17:00
会場 笠間市笠間978-4
関連URL http://www.nichido-museum.or.jp/
料金 大人1000円、65歳上800円、大学・高校生700円、中学・小学生無料
備考

入館受付は午後4時30分まで
休館日 毎週月曜日(但し10月12日、11月23日は開館、10月13日、11月24日は休館)

情報更新 2015年10月24日 (URL)

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